クレーマーというレッテルを貼ってしまうと見えなくなるモノもあるのではないかと思ったのが、こちらの本。
そもそも、クレーマー化されない為には、チャンと断ってから相手とのやり取りを録音して対応した方が良いのではないかと思うけれども‥‥
問題は相手と一対一だったりすると、言った言わないという応酬になりかねない。
そして、何より録音していると思えば、相手もこちらも言って良いコトと、悪いコトへの身構えが違う。
トラブルを解消するのではナク、トラブルを潰すという感じの本なので、ちょっとどうかなという部分もある。
「謝罪は一回で済ます」という様なマニュアルでは無く、相手の言い分をじっくり聞くという真摯な姿勢がマズ大事ではないのだろうか。
何にしろ、小手先でかわすという方法は、上手く行く場合も無くは無いと思うけれども、読み違えると今の文科省と内閣府との戦いみたいになりかねない。
相手をダメと貶めて、解決を図ろうとすると泥沼に入り込む。
相手には相手の言い分があるのに、力でねじ伏せようとするから、仙台市のいじめ自殺みたいに大問題になりつつある。
昔みたいに、大本営発表をしても、今はネットで拡散したり出来るので、蜂の一刺しでぶち壊しになりかねない。
トラブルを穏便に済まそうというよりも、何が問題なのかを見極めるというしっかりした態度があってこそ、縺れ合った糸が解れるのではないか。
世の中には、こんな人が居るのかというコトを知るには良いかもしれないが、対応に関してはあまり感心出来なかった一冊。