それにしても、この国はセクハラなどに対する認識が、男性本意になってはしないだろうか。
「Black Box」という本が出て、メディアや警察をはじめ司法がきちんと受け止めてくれなかったことや、性犯罪の被害者に"冷たい"社会など、日本の現状をノンフィクションとして描いているというが、それに対して、ジャーナリストの伊藤詩織さんから性的暴行を受けたとして告発された元TBSワシントン支局長のジャーナリスト・山口敬之氏が「月刊Hanada」で反論を掲載するという。
そういう話になると、思い出すのが、こちらのミステリー。
こちらは、少年犯罪の問題点が主ではあるが、被害者の身内だったら、ある程度当然の心理かと。
それでも、裁判で何とかなると思えば、法治国家なのだからとは思うのだが、しかし、どうも法治国家として機能してないと思うと、益々やり切れない。
性犯罪者1千人以上の治療に携わる専門家が明言―「男なら誰もが痴漢予備軍です」という話もあり、性犯罪を厳罰化する改正刑法が施行されたとしても、被害を訴えた人が心理的にセカンド・レイプされかねない日本の国民性を考えると、どうなるコトか。
NHKの人気情報番組『あさイチ』において、一緒にお酒を飲みに行っただけで、好意やその後のことへの同意とイコールであると27%もの人が同意しているというのには、呆れて物が言えません。
私刑は許されないコトなのだけれど、小説の中では多くの人が許してしまいたがっても、仕方がナイ事なのかもしれません。