日本は、資本主義国としてはピークを過ぎ、長い下り坂を下って行こうとしている時に、我々はどう生きるべきかを書いた良書がこちら。
そんな時代にあっても、我々は生きて行くしかないのであれば、幸不幸は考え方次第なのだから、無いものを求めるよりも、有るモノで充足する道を選ぶしかナイ。
だからと言って、「どうせ大して変わらない」と、若者が投票しなければ、マスマスそういう政治が続くだけ。
日本人は、自分の意見を主張せず、唯々諾々と政府に従い、自ら「考える」という知性を骨抜きにされて、社会を変えるコトをあきらめているから、国の未来が暗い。
「今できること」を精いっぱいするコトでしか、人生は幸福にナラナイ。
この本で著者は、『雲の都』を書きながら死にたいとおっしゃってますが、長生きされたので『雲の都』は完成しました。
八十歳になられても、この様な気持ちでいらした事こそが、素晴らしい結果を生んだのだと思います。
医師でありながら、何冊もの、長編小説を産み出した著者の生き方に、人生こうあるべきという生き方の指南をされている気持ちにきっとなるハズだと思います。