「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」とは、誰でも思うコトではないだろうか。
賃金が上がれば、もう少し景気も上向いて、世の中は楽になるのではないかと思うのだが、日本の最低賃金は世界的にも先進国と呼ばれている中では、安いという。
数々の論文は読んで頂くとして、個人的には定年後に、定年前と同じ仕事を、ダンピングした賃金で働かされている人が多いからではないかと思う。
都会の大手企業なら別かもしれないが、地方では定年になったら、前と同じ仕事をするのに、給料は半額なんて話も聞く。
一銭も貰えなかったり、非正規雇用で別の場所に行くよりマシだと、その条件を飲む人が多ければ、会社は新しく人を雇い入れて、仕事を覚えさせるより、得だと思うであろう。
となると、当然、仕事の賃金は下がるに違いナイ。
加えて、この本で大型二種の新規取得者が減っているのは、賃金だけでナク、昔と違って簡単には大型二種の新規取得が出来なくなったからだと思う。
そもそも、主人が取得した時には、普通一種の免許から、一気に大型二種を取るコトが可能だったのに、今では色々と免許を取得した後で無ければ、無理。
大型二種の新規取得が難しくなった上に、賃金も低くなったという上に、今の若者の自動車離れまで重なってしまえば、当然、免許保持者は減少するのは当たり前の事。
せめて、賃金の上昇が無ければ、人手不足の深刻化は絶対に解消しないという典型ではなかろうか。
年金が少ないから、働かざるを得ない高齢者が数多く存在して、企業がなるべく安く雇用をしたいと思う限り、賃金のデフレが続くのではないかという気がする。
もう少し、日本人も自分の権利に対して、主張すべきコトは、主張するという意思を強く持たない限り、この問題は解決しそうにもナイのでは。