故に、相手が東大卒であろうと事情は一緒。
その結果をレポートする理解を得れるだけには、役立ったとは言えるのだろうけども。
親の介護のためにテレビ局を辞めたら、待っていたのは非正規社員として働くしかナイ世界。
中には、無理難題を押し付けて、途中で帰らすコトにして、一銭もお金を支払わないとか、本当にエゲツない職場すら在る。
世の中に存在する過剰サービスを要求する人々にも、著者の目は向けられる。
「おもてなし」は卑屈さと表裏一体の関係にある。おとなしく従うことを美徳とする価値観では、酷使される労働者が、法律にのっとった正当な要求すらできず、違法な労働条件に黙々従うことになるお金を持っている者達だけが、自分の強欲を貫徹出来るという、今の間違った風潮を、法律まで変えてでも、政府は後押ししようとしているが、結局、自分とは関係ナイと思っている内に、日本人のホトンドが労働力を搾取されそうな日々が、ソコまで来ているのである。