巨悪は蔓延るのだなという気がしてしまう本がこちら。
韓国で大型旅客フェリー「世月号」が沈没、三百人超の犠牲者が出る大惨事があったけれど、その裏側というのは他国というコトもあり、多少は知っていても、深く知らなかったが、政権との癒着の凄さは日本とは比べ物にならない。
ともあれ、政府に対して弱腰なのは、日本も同じというコトが徐々に明らかになっているが、それでもマダ見苦しく凌ごうとしているのだから、軽々しく韓国ばかりを非難するコトも出来ないが。
貧富の差が、日本よりも大きく、財閥が経済のかなりの部分を独占している韓国の状況は、戦前の日本とダブって見える部分が多い。
戦前の国家神道によって、人権を無視しているのが北朝鮮なら、使用人の人権をあまり重視しなかった時代を引き継いでいるのが韓国なのかもしれない。
それでも、少なくとも日本人は島国なので性格的に過激ではナイ為に、多少のデモで済んでいるけれど、韓国だったら、もっと過激に政権批判はされているだろう。
そう思うと、決して日本という国が朝鮮半島の国々より、優れているとも思えず‥‥
おそらく、そうした想いが著者にこの作品を書かせたのかもしれないと類推したり。
ともあれ、この本で描かれている再生医療も、これからドンドン進んで行くに違いない。
今は、かなり荒唐無稽なフィクションでも、何れは充分にあり得る可能性が高い。
そうした時に、人間の尊厳とは何かというコト、人が生きて行く上で大事なモノは何かというコトを考えさせられる良書であると思う。