恋愛も結婚も、無駄というコトになりかねない。
タダ、稼ぐだけの人生というのが、素晴らしいかどうかはその人の感性にもよるだろうが。
ともあれ、節約して高齢になって、どんなにお金を残したとしても、認知症になってしまえば、そのお金もどう誰かに利用されてしまうかも判らないという現実も存在する。
流石に、身近に九十歳を過ぎている人と、日々接しているとなると、どんなにしゃっきりしていた人でも、老いるというコトは、こんな事なのだなと日々実感したり。
昔の老人は八十歳位までに亡くなってたので、自分の祖父や祖父母の記憶は全くナイけれど、今は長生きの人が多いので、父親も九十代後半まで生きてたし。
ともあれ、金の切れ目が縁の切れ目だったり、相手が病気になったら別れたりする世の中だったりするので、家族が居れば大丈夫とは必ずしも言えないけれど。
でも、相手を大事にすれば、多少は違うハズ。
世の中は、ある意味ギブアンドテイクなので、自分が相手に与えずにお返しを期待しても無理。
無論、それはお金とかではナクて、やはり共有する時間だったり。
ワールドカップの御蔭で、裏番組で観ようかと思いつつ面倒なので行かなかった映画が二本、『そして父となる』と『僕の妻と結婚してください』を録画して見るコトが出来た。
どちらも、人と人の絆を考えさせられる良い映画だったと思う。
結婚したら、必ずしも幸せになるとは限らないが、それでも自分が老いて行くのを実感する度に、子供が大きくなっているのが、本当に有難い。
もし、孤独でタダ老いて行くだけだったら、どんな気持ちになっていただろうかと思うと、次世代を育てるというのは、血の繋がりが有ろうと無かろうと、やはり大切なんだろうと、しみじみ実感する。