台風は、水害の遭った地域に向かって進んでいる様なのだが、我が家の周辺は水不足で農業などは、大変な感じになっている。
今日も、申し訳ばかりの雨が降っただけで、地面はカラカラに乾いている。
ともあれ、人生に苦難は無い方が良いに違いないのだが、生きていれば色々なコトも有る。
本日、読んだ本がこちら。
良く言われるコトだが、人間はある程度気持ちの整理が出来ないと、辛い思い出を思い出したくないと蓋をしてしまうという。
拉致事件が、多少なりとも解決したとはいえ、未だに未解決の人々も存在しているし、まだ割り切れない部分も多いので、断片的ではあるけれど、拉致されたという年月を振り返って書かれたモノである。
ナチスドイツ強制収容所体験を生き延びたユダヤ人精神分析学者の『夜と霧』を思い出させる様な部分もある。
絶望しそうになりながらも、僅かな光明を求め、微かな出来事にも喜びを見出せる人の方がしたたかに生き延びられる可能性が高いと感じる。
タダ、上記の本も『だから北朝鮮は』と単純に読むのではナク、それなりに人民の為に頑張ったと尊敬されている金日成、そして子供の金正日、そして孫の金正恩と、代を経るに連れて、自分達だけが特権階級として君臨し、国民をないがしろにするので、生活が窮乏し、心が離れて行く感じは、今の日本とも類似してないか。
徐々に変質している自国を振り返って考えるという意味でも、読んでおいて損はナイ一冊である。
人は、どんなに辛くとも希望を捨ててはダメなのだと、実感した。