貴乃花親方の引退なのか、退職なのかで紛糾している問題もそうだが、日本という国はどうも体制側が権力を持っていて、それに逆らうと見せしめ的なトコがある。
そういうコトが原因で、中々、なくならないのが体罰といじめと言っても過言ではなかろう。
特に問題とされるのは、「しつけとして体罰が許されるか否か」という問題ではなかろうか。
体罰という恐怖によって、他者を支配しようとする考え方は、前近代的なのだけれど、近視眼的にスグに結果を求めようとする人達には、受け入れられがち。
世界的には、「褒めて伸ばす」という考え方の方が、一般的なのだけれど‥‥
ともあれ、「勝利第一主義」になってしまうと、目先のコトに囚われがちになってしまうのだけれど、学校の教育というもの自体、「教え育てる」という基本的な意味から考えると、高圧的で一方的な支配では無く、生徒に自覚を持たせるのが最良の方法であろう。
そうした背景には、オリンピックになると、「出るコトに意義が有る」というクーベルタン男爵の考え方よりも、スグにメダルの数に拘ってしまう国民世論にも問題があるのではないか。
誰でも、勝たないよりは勝った方が気持ちが良いには違いないけれど、手段を選ばすというのでは、どうなのか。
とはいえ、フェアであるコトが、今の日本では中々行われない現状があればこそ、この問題は根深いのではないかと思ってしまうのだが。