全く変わり映えしない日本
既に、二十年も前に書かれた本の中に、今もそして今後も続くだろう日本と言う国の政府の対応が書かれていて、実にガックリした。
問題が起きても、右往左往するだけなのに、政治家は自分達の懐への旨味が発生しそうだと思えば、利権確保に目の色を変える。
現場で真面目に働く人と、中枢で他人から利益を掠め取ろうとする人との対比が、実に上手く描かれている。
正直、読み終わって奥付を見て、本の書かれた時期を見て、ガックリ来た。
失われた二十年とか、三十年と言うけれど、本当に昔のダメなまま、月日だけが経過して、より絶望的になっているのかもしれない。
「嵐が吹き荒れた晩の翌朝、海岸に突如、身長100メートルはあろうかという巨人が現れた」という設定の元に書かれた小説なのだが、面白くてやがて悲しい日本の現実を突きつけられる小説と言うべきか。
著者の小説としては、初期の作品というコトもあって、粗削りではあるモノの、スケールの大きさは今の小説とは比べ物にナラナイ。
この手のスケールの作品をもう一度読みたいと思った一冊。
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Posted by seitaisikoyuri at 21:38│
Comments(4)
こんばんは
朝起きると身長100mの巨人がいた・・・
凄く興味が湧いてきます
図書館に置いてるかなぁ
スケールの大きな、ぶっ飛んだ内容のストーリーに浸ってみたいです
今日は紅葉を見に、大分の九酔峡と耶馬渓に行ってきました
見頃だと報道で言ってましたが、まだまだ色づいてませんでした
観光協会と報道に踊らされてしまいました
森林浴に行ったんだと自分に言い聞かせています
凸凸!
コメントありがとうございます。
20年前に書かれた本ならば、バブル後の話ですね?
僕はバブル時代は高校-大学だったので実感してませんが、どういう風に楽しかったんだろうか詳しく知りたいです。
k-hirataさん、実に面白いので読んでみて下さい。
紅葉は、朝晩が寒くナラナイと綺麗に色付きませんから、天気予報を見ていれば、大体の見頃が判るかもしれません。
最低気温が5℃を下回ると綺麗になりだしますから、それから一週間後辺りが目安でしょうか。
報道する人は、撮って少ししてから放映するので、フライング気味でナイと、散ってしまってからでは怒られるのだろうと思います。
お暇だったら、もう一度チャレンジするのは如何でしょうか。森林浴は身体にとても良いですし。
智太郎さん、バブル崩壊から十年後の話ですね。
もう一度、景気が良くなって、自分達の懐が潤うのを夢見る政治家が出て来たりします。
ちなみに、バブルで楽しかったのは、暇が有った人達だけだと思います。当方は、忙し過ぎたので、過労死しなくて済んで良かったと思ってます。