理不尽と思われる犯罪について、書かれた本がこちら。
著者の主張が正しいのか、どうかは別として、犯罪が起きるのは、その人の特性だけでナク、やはり周囲の問題も存在する。
良く言われるコトに、「遺伝、生育環境、いじめの有無」などなど、犯罪を行う場合は、様々な条件の多くに問題が山積した場合に起きると。
確かに、著者の主張する「遺伝的」問題が大きいのかもしれいけれど、それ以外の問題も見え隠れする。
そういう意味で、背景を追い続ける著者の姿勢は、決して無意味ではナイとも思うのだけれど、著者の論が100%正しいとも言えず。
ともあれ、「あとがき」に書かれている様に、「生殖補助医療による妊娠で生まれた子は、そうでない子に比べ、自閉症になるリスクが二倍」というデータがあるという。
中国では、ゲノム編集した双子が生まれたというけれど、必ずしも先進技術が人間を幸福にするとは言い切れないモノがある。
誰もが、事件が特異な時には大騒ぎするけれど、その背景にまで踏み込んで考えているのかどうか。
「他人のフリ見て、我が振り直せ」ではナイけれど、単なる好奇心で事件を捉えるのではナク、何かが起きた時に、それを教訓として、自分の身の振り方をキチンと考える様な習慣を持ちたい。
人生には、理不尽なコトも起こるけれど、そうナラナイ努力を放棄していては、より理不尽な目に遭いやすくなる。
どんな特異な事件にも、前兆というモノもあるので、それを皆で見逃さない様にする必要がある。
何事も、徐々に悪化する傾向があり、一気に凶悪な事件までというコトは、滅多にナイ。
我々自身で、異変を察知して、防御する気持ちというのが、とても大切に思える。