こちらの本は、今の世の中をキチンと類推したのではと思う本。
五年前に、アベノミクスの問題点を如実に指摘した本。
リストラばかりして、日本経済を疲弊させるのは間違っていると指摘しているのに、そうした提言を受け入れず、無駄なコトを政府はしている可能性が高い。
例えば、地デジに伴うポイントの付与とか。
あの時に、家電製品を無理に買わせた結果、東芝やシャープが駄目になった可能性も高いのではないかとすら思う。
一時、急激に購買させてしまうと、その後の谷が深い。
そうした、別に経済学を本気で学ばなくても、想像出来そうな問題を理解してなさそうな人が、日本のトップに多過ぎでは。
株価も、少し上げて来てはいるものの、三月期決算を考えれば、ある程度当然の成り行きかと。
低迷したままでは、日本の多くの会社が大変になりそうなので、ドレッシングを掛けまくりではと思ったりもする。
ともあれ、実質的に消費が上向かないのでは、どうにもなるまい。
少なくとも、日本にはまだ一億以上の国民が存在するのだから、国民が消費できる様にすべきであって、法人税減税などしたら、給料に回らず内部留保が増えるだけというのは、この本の推察通り。
本来、こういう的確な指摘をする人が、経済運営をすべきなんでしょうが。
ともあれ、空回りを続ける異次元金融緩和措置に、出口政策は果たして存在するのでしょうか。
本当に、それこそが最大の今後の日本の大問題だろうと思います。