本来、社会で行うべきコトを、自力で行おうとする民間の人々の努力があればこそ、不遇な子供達が救われている現実がある。
赤ちゃんポストなどは、かなりの部分を民間の病院が持ち出しで運営しているという。
「子ども食堂」などもそう。
そして、田中龍作さんという方のツイッターを読んだら、今や仙台市では「大人食堂」という成人でも、非正規雇用などの為に、満足に食べられない人の為に設置されたという。
これまでの労働相談はパワハラや賃金未払いが中心だった。だが最近は「家賃が払えない」「1日2食しか食べられない」といった生活相談が増えてきた為だという。
そういう社会では、より子供達の生活が脅かされている。
政府が本来もっと支援するべきコトを、心有る有志に丸投げしてる様にしか見えない。
日本という国が、徐々に先進国からジリジリと後退し始めている現代、本当にそれで良いのかを、問われ続けている様な良書である。