2019年05月16日

虐待の連鎖というけれど

数日前から、読みかけだったのを、やっとこ読み終えたのがこちらの本。


秋葉原殺傷事件の犯人が書いたモノです。

不幸な子供時代に心に傷を負うと、こうなりかねないという見本みたいな感じの方で。

とはいえ、世の中にはもっと悲惨な境遇でも、誰かが救いの手を差し伸べたが故に、立派に生きている人もいます。

「生まれ・育ち・教育・周囲の環境・仕事」などなどの全てが、マイナスになってしまった場合、犯罪に突き進んで行きかねないと言われてますが、正にその通りの生き様。

いわゆる「いい子」でいなければ、生きられなかった子供時代に最大の原因があるにせよ、何度も間が悪く自殺出来なかったが故に、「人を殺して、死刑にして欲しい」という人の典型。

ココで、子供の貧困を問題にしてますが、金銭的問題だけでは無く、誰かを信頼出来ずに育てられるという貧困も、又、根が深い問題というか、金銭的貧困よりも大変かも。

ともあれ、そうした犯罪者の弟だというコトで、将来を悲観して自殺してしまったという話も過去に報道されました。

もし、誰かの手が差し伸べられていたらという気もしなくはナイのですが、世の中には運が悪い人というのは、存在してますし、自己弁護的な部分が鼻につく気もしますが、こうした自分語りを分析して、教育のあり方を考えなければ、おそらく今後も類似の事件が起きかねません。

死刑になった永山則夫という、やはり大量殺人を行った人と、境遇は全く違うけれど、大量殺人をする人というのは、かなり独特で自己中心的な考え方をしている人が多く、その人達の話を読んでいると、正直、頭が痛くなります。(ちなみに、何度か永山則夫の本を読破しようと試みたコトはあるのですが、さわりだけは読んでも、それ以上を読む気にはなれないで終わりました)

今回も、やっとの思いで読み終わったのは、ルポとして書かれた第三者の著者というフィルターが無いので、読んでいて嫌な気持ちにさせられたから。

ともあれ、犯罪分析官みたいな職業の方々は、こうした生の声から、犯罪の抑止について、色々と考えて欲しいとは思います。

昨日書いた本の中に出て来た、「なんとかする」という気概がある人に出会っていたらと思わずにはいられません。

ともあれ、歪んだ思想の持ち主でも国会議員になれてしまって、憲法には「第九十九条」に「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と書かれているにも関わらず、憲法の「言論の自由」を盾にして、国益を損なっても平気という人が存在する国なのですから、あまり期待し過ぎても、無理なのかも。

「大国ロシアと戦争したい」なんて、全くの世迷い事を述べる様な人物が、再び日本に国会議員として現れるなんて、本当に戦前というコトなのかも。

御兄弟を戦争で亡くされた方も、お見え頂いてますので、その方々は激怒されてました。

戦後生まれですから、当然会ったコトは無いけれど、伯父も戦争で亡くなってますし、戦争の嫌な話は両親から聞かされてますので、大変さを自分のコトとして考えられない人が世の中に増えているコトに、上記の本以上に、とてつもナイ恐ろしさを感じます。
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Posted by seitaisikoyuri at 20:47│Comments(2)
この記事へのコメント
再び!

国民が議員に引導を下す国民投票等が必要ですね
次の選挙まで待てないほどの議員の存在は国家の損失です
Posted by k-hirata at 2019年05月17日 22:29
k-hirataさん、お忙しいのにコメントの連投有難う御座います。

小選挙区になってから、世の中はドンドン駄目になって来ました。

死に票が増え、世の中の多様な意見が反映されなくなった結果かもしれません。
Posted by koyuri at 2019年05月17日 22:39
 
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