ちなみに、著者の方は昔から「針灸」でも良かったというコトで、「針灸」の字を利用して書かれてますが。
この本のあとがきに、「なるほど、針灸の歴史についてはこれまでコンパクトな通史というものがない。しいてあげても、それぞれの著者には専門分野があり、中国三千年、日本一五〇〇年の歴史に通じた著述は見当たらないし、それを書くにふさわしい研究者も数少ない」とあるが、門外漢なので良くは知らないが、そんな気がして手に取った。
以前から、断片的には知ってはいたけれど、道が違うので、そんなに詳しくナイだけに、こうして秩序だって説明してくれる本というのは、とても有難い。
知ったから、どういうコトは無くても、断片的に知っていたコトが、整理されて知るというのは、スッキリする。
ともあれ、今はあまり余計なコトについて、誰もがあまり知りたがらない気がするし、一般教養というのは、昔と違い大切にされて無い気がする。
単なるテストで点を沢山取るというコトに重きが置かれる中で、知識偏重というか、自分が世の中のコトを知っていると自惚れている人達が増え過ぎ。
だからこそ、変な理論を振りかざす政治家とか、それを逆手に取って、知識など無くても相手を支配出来ると思っている様な政治家が増えて、日本という国を駄目にしているのではないか。
何時でも、どんなコトに対しても、貪欲に知識を吸収するコト無くして、国が発展する可能性はナイと思うのだが、効率的なコトにばかり行き過ぎて、逆に基礎の足固めという意識が欠如している様な気がする。