精神科医の方が、長寿の秘訣について書かれた本がこちら。
健康食品やあらゆる健康法よりも、重要なのは性格。
家族を愛したり愛されたりする事が、特に男性が長生きがどうかを左右する。
特に、離別すると寿命が縮まりやすく、死別でもかなりダメージを受ける。
そういう意味では、女性は男性ほど変化は無いのだが、円満な暮らしは男女共に重要だという。
ストレスに心を乱されるコトを少なくし、勤勉に生きた方が長生きするという。
過去の著名人の逝去した歳や、それに対する感想も興味深い。
多くの他者と仲良くし過ぎるのも良くないが、数は多くなくても、信頼の出来る家族や友人などと、幸せに暮らすというのは、何物にもかえ難い長寿の秘訣。
人生を肯定的に考えて、前向きに、真面目に生きるコトは、大事なのだと改めて感じる。
破滅的人生を選びつつ、長生きというのは難しいという、あまりに自明な話と捉えるコトも可能だが、自分の全てを変えるコトは不可能だが、他者に譲れるトコは快く譲る的な、度量を持つ様になるというコトは大切。
良い生き方は、長寿をもたらすというのは、ある意味福音であろう。
著者の本の中で、もっとも読後感が良かった一冊。