「暮らしの手帖」の創刊者である花森安治さんの言葉を集めた本なのですが、書かれたのは昔なのに、今でも通用するというのがスゴイ。
特に、今なら誰もが心に響くのではと思うのが
いま、ぼくたちは、
政治でも経済でも
学問でも、風俗でも、
およそスポーツ精神とはかけはなれてしまった世の中に住まわされている。
こんな、どろどろの中から、
美しいオリンピックが
花ひらくわけはない
『イヤー、参りました』としか思えませんね。
いかなる権力にも、
いかなる圧力にも、
いかなる金力にも屈しないで、
正しいと思ったことを
やりとげる、それには、
いささかの勇気が
要るというわけである。
そのいささかの勇気を
いつも持ちつづけていたいと、
しみじみおもうのである。
石川啄木ではありませんが、そういう人になりたいと思います‥‥
幾つもの、心に響く言葉が並んでいるので、読んでいるだけで、心が洗われる気がしました。