世の中には、面倒なコトが色々とある。
それでも、するしかナイのであれば、心を決めてやるしかナイのだが、逃避して逃げて生きるという選択をする人も居るみたいで。
母の愛が生み出した男たちの精神病理。男になりたくない。一人になりたくない。積極的に生きることを拒否する。彼らの横には、いつも優しい母がいる。父親不在と母子密着。現代社会に特有の家族形態が生んだ男たちの心の歪みを分析・処方するというコンセプトで書かれている。
読んでみると、どうしてこんなという感じに、と驚いてしまうのだけれど、世の中には本当に色々なケースがあるモノである。
現実にあった話を、多少デフォルメして書いたというので、なるほどとしか思う以外に道はナイのだが、事実は小説より奇という気持ちにさせられる一冊。