2019年12月19日

研究というのは

本当に大変なのだと、読んでいて頭が下がる思いがする本。


それでも、成功したので良かったけれど、世の中にはどんなに研究しても成果が出ないという方もいらっしゃるのだろう。

予想された事と、現実が違うというコトは、幾らでもありそうだし‥‥

ともあれ、こういう地道な研究が形に成りそうなのに、京都大学iPS細胞研究所を訪れ、山中伸弥所長と面会して、医療用のiPS細胞を備蓄する「iPS細胞ストックプロジェクト」に関して、「『来年からストック事業に国費は出しません』と、和泉洋人首相補佐官と大坪寛子厚労省大臣官房審議官が述べたという報道には、本当に驚いた。

しかも、〈「20年度から支援をゼロにする」と伝えた事実は無い〉とする報告書を理事会に提出。その後、委員会でもその旨を答弁した。山中氏の説明とは食い違う国会答弁だったというので、二度、ビックリした。

努力して、努力して、難病の人々を救いたいと頑張っているのは、山中さんだけで無く、その研究を支えている多くの若き研究者。

その人々の努力を無にしかねない話をしたのに、叩かれたら平気で嘘を国会で述べるというのだから、開いた口が塞がらない。

決して、手柄を自分だけのモノとせず、手伝ってくれた多くの若き研究者を称える山中さんと、正に月とスッポン。

こういう輩が官僚として存在するから、日本の国際的地位は低下傾向にあるのだと、実感してしまった。

基礎研究は地道だけれど、資源が少なく国土も狭い日本が、今迄何とかやって来たのは、山中さんの様な研究肌の人々が、分野分野で努力していたからではないか。

今後も、世界の国々と競り合って行く為には、より一層の努力が必要なのだと痛感した一冊。
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Posted by seitaisikoyuri at 22:19│Comments(4)
この記事へのコメント
こんばんは

努力しても日の目を見ない研究者は沢山います
数年成果が出ないと切られる研究者も沢山います
でもそのような人たちのトライ&エラーが無ければ成功者は現れません

「称える山中さん」素晴らしい方ですね

※未来のイケメン候補、はるちゃんと今日も遊んできました
今日はスパイダーマン(私)対ウルトラマンタイガでした
疲れた(;^_^A

凸凸!
Posted by k-hirata at 2019年12月19日 23:02
ips細胞は脳の再生医療に役立ち、検査通院してる脳神経外科でも使われると思われていたのですがね。
山中伸弥先生は研究一筋で官僚との結びつき等を気にかけないからでしょうかね。
Posted by 智太郎 at 2019年12月20日 10:44
k-hirataさん、結果が出るだけの実験では、驚きの発明は無理だろうと思います。

山中さんの姿勢は、本当に感服します。

日本の宝だと思いますが、官僚がその足を引っ張るなんて、とても許せません。
Posted by koyuri at 2019年12月20日 18:28
智太郎さん、「研究一筋で官僚との結びつき等を気にかけない」というのは、そうかもしれませんが、研究一筋でなければ、とても発明など無理だと思います。

華々しい成果の陰には、色々な苦労が在ったのだと感じました。

何れ、脳神経外科でも使われる様になれば良いのですが。
Posted by koyuri at 2019年12月20日 18:30
 
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