長野県の美術館が耐震問題で、新しくなったので行って来ました。
元々、東山魁夷館の年間パスポートを持っているので、そちらを見たついでに買って於いた前売券で見ようとしたのですが、県立というコトで、官僚的な接客に閉口しました。
一つ目は、東山魁夷館から入ると二階に着くのですが、一階に行ってからでなければ入場出来ないとのコト。
二階から見て、一階を見て、退出するという人も居るのではないかと思いますが、下ったり登ったりしなくては駄目だというのは、来て頂いている人達にとっては不親切ですね。
二つ目は、チャンと美術品を大事にしているのかどうか、疑問に思えました。
勿論、変な人が一方的に悪いのですが、監視が甘いので、フラッシュを焚いてスマホで何回も撮影している男の人が居ました。
係員に「普通の美術館なら、フラッシュを止めるべきでしょう」と注意したら、やっとその人の所へ行ったみたいですが、マナーのなってナイ人が、当然居るのではないかと見張らずにボーッとしているみたいで、不快でした。
オマケにに、せっかく『法隆寺金堂釈迦三尊像』の展示をしているのですから、その光背の銘に『法興』という年号が書かれてます。
これは、非常に珍しい年号で、『伊予国風土記』などにも書かれている古代の年号と見られていて、平安時代に書かれた歴史書の『扶桑略記』などから考えると、『法興』という年号は実在してたのだと考える方が無理がナイのです。(日本の誠実な歴史を知りたいと思わない歴史学者からは無視されてますが、本来なら歴史学者にこそ、真面目に歴史を調べて欲しいですね‥‥)
光背の銘には、「司馬鞍首止利という仏師」の作であるというコトしか書かれてナイのだが、少なくとも『法興』という珍しい年号が書かれているコトだけは、皆に知らせた方が良いと思う。既に本で知っていても、実際に眼で見たのは初めての経験だったから。(法隆寺に行ったコトは有っても、光背は普通は見れないので)
これから歴史などを勉強する子供達に向けて、刺激を与えて歴史を好きにさせる良いチャンスとすべきと思うのに、とても残念でした。