日本は外国人技能実習生を安く使いたがるが、米国務省が、世界各国の人身売買に関する2021年版の報告書で、日本については国内外の業者が外国人技能実習制度を「外国人労働者搾取のために悪用し続けている」として問題視したと報じられた。
既に、小説とかでも問題視されて久しいが、米国に言われなければ問題を解決出来ないというのは、残念なコト。
「奴隷」のように働かされる実習先や不当な解雇・休業による生活困窮から脱け出すために、「失踪」して「不法就労」することが現実的な選択肢になると言われているが、日本人の貧困も裏表の関係にあると言えよう。
日本では、コスト削減を良いコトと考えているのだが、削減しなくても良いのであれば、利潤が生まれる。
バブルの頃を思い出せば、儲かっている人は沢山居た。
バブルが弾けた途端、もっと絞れという掛け声に合わせて、ドンドン日本経済は萎んで来た。
その象徴が、外国人技能実習生と言っても過言ではナイだろう。
それで、日本人の給料も安く抑えられて来たのだ。
より良いモノを作って、適切な値段で販売してこそ、ゆとりが生まれる。
利益が出ても、トップだけが潤うとしている新自由主義では、日本経済は成り立たない。
外国人技能実習生にも、日本人にも、ゆとりのある生活を目指さなければ、何れは日本人が外国に働きに出るしか無くなるのだろう。
もしかしたら、日本が消滅するかもしれないとすら思うのだが‥‥