マーガレット・ミッチェルは、生涯に一冊の小説しか書かなかったと言われていたのですが、そうでは無いと知らされた貴重な本がこちら。
彼女は、死に臨んで全ての遺稿などを焼いて欲しいと遺言したので、書きかけの小説なども残って居なかっただけで、存在していた証拠が見つかっていたとは全然知りませんでした。
それが見つかったのは、彼女の交際相手の子供が、彼の祖父母の亡くなった後だったと知って、本当に驚きました。
彼女の交際相手は、彼女の手紙や写真とノートに綴られた小説を残していて、若くして四十四歳で亡くなり、その何年か後に彼女が亡くなった時も、交際相手の両親はその存在を公開せず、交際相手の子供が遺品整理をして公表するコトを決意したと。
既に、それだけでドラマチック。
もちろん、『風と共に去りぬ』とは比べるのは無理があるけれど、しかし、残された小説は十代半ばに書かれたのだと知れば、十分な出来映えです。
若い頃に、『風と共に去りぬ』の映画や小説(英語の本すら持ってます)の虜になり、続編を彼女と違う作者とは知りつつ読んだコトもある人間としては、その発見はとても喜ばしい出来事でした。
作者は、望んで無かったかもしれませんが‥‥
世の中には、色々な出来事が存在して、生きて居れば思いも寄らナイ事も存在しているので、どんな事でも良いから、知らなかったコトに出会うのは、人生の一番の楽しみです。